実際に作業を始めると、思っていたより上手くいったりいかなかったり、試行錯誤の過程が存外に楽しいものです。
特に一から家具や便利な道具を作るとなると、自分の想像力や創意工夫する力が発揮されます。
作業は大きく木工と金属加工に分けられます。それぞれの特徴について見ていきましょう。
木工は手軽、しかし奥が深い
木工の基本は切る・削るで、何より手軽で自由なところが最大の特徴であり魅力です。のこぎりがあればどんな形にでも切れるうえ、釘やねじで簡単に固定できます。
そして自然の素材そのものなので、種類によって個性があったりクセに応じて扱わなければならないのも興味深いところです。例えば、木材は針葉樹と広葉樹、そしてそれ以外の三種類に分類されます。
針葉樹は軟木とも言われ、字の通り柔らかく加工がしやすいのが特徴です。針葉樹の木自体がまっすぐ大きく成長するために、木造建築の大きい構造材などによく使用されます。
広葉樹は硬質です。硬く光沢もあり、職人が作業すれば素材の仕上げは非常に綺麗になります。そのため、家具や化粧板など人目に付くものに使用されるケースが良く見られます。
ナラやケヤキという名前をお聞きになったことはないでしょうか?代表的な広葉樹であり非常に広範囲で使用されます。扱いなれていないとその硬さに苦労することになるでしょう。
最後に、その他は竹などの別種類ということになります。
金属工作ができれば何でも作れる
金属工作の場合はどうでしょうか?
金属を扱う作業は木工のそれに比べて比較的難易度が高く、種類も多いのが特徴です。切るはもちろん、曲げる、溶接する、表面処理をするなど、仕上げに至るまでの段階が多く複雑です。
もちろん木工も本格的な作業となると非常に難しいのですが、金属加工の場合は工作機械がなければあまり作業の拡張性がなく、金づちや金属用ののこぎりがあっても出来ることはあまり多くありません。
加えて木工より塗装が難しく、金属塗装にはいくつもの下準備が必要です。
どちらも出来て損はない
もちろん、木と金属はまったく違う素材であり、作業の内容や必要な道具もまったく違います。しかしどちらも楽しいもので、どちらの作業にも精通するメリットがあります。
木工ができれば家具や収納が簡単になるでしょうし、金属加工に慣れていれば強度のあるものを作ることに加え、車やバイクの部品製作も可能になります。
まとめ
せっかく自由なDIYですから、木材か金属かを問わずあらゆる材料を扱ってみましょう。その内それぞれの作業内容にも熟達していくはずです。