DIYにつきものの工作は、非常に楽しい作業です。しかしそれと同じほど楽しいのが分解です。
好奇心旺盛な方なら、子どものころに、不要な電化製品や機械を勉強のつもりでバラバラにした思い出をお持ちかもしれません。
工作ができるようになれば、分解の知識も増えていくでしょう。
分解は勉強の一つ
幼いころを振り返ると、むしろ分解の方が先だったという方も少なくありません。少なくとも、DIYにおいて分解は作業の中に含まれていきます。
修理や改造といった過程には、あとで再び組めるように丁寧に分解するという工程が前提となるからです。これはあらゆる工作に役立ちます。
構造を理解することが目的
このサイトでよく取り上げている木工やすのこの場合も同様です。すのこは非常に簡素な作りですが、分解して組み上げることによって、収納、ベンチ、犬小屋まで作れてしまいます。
その際に必要なのは、すのこを構成している部品と、その結合方法に関するちょっとした知識です。
構造が分かれば、修理も改造も苦になりません。家電の修理やパソコンの分解も基本的には同じです。まず構造を理解するように努めましょう。
蓋板やパネルを外すビスはどこにありますか?パネルを止めているのはビスだけでなく、本体の溝にはめて固定していますか?パネルが外れたら、メインの基盤や配線の流れを確認できるでしょうか?
極論的かもしれませんが、非常に複雑に見えるパソコンやその他の電化製品でさえ、一から人の手で組み上げられていることを考えると、私たち素人でも正確に学びさえすれば、かなりの程度まで分解や修理が可能と言えます。
工作は分解を、そして分解は工作を向上させる
例えば、車のインテリアについて考えてみましょう。
一見どこをどうすれば分解や改造ができるのか分かりにくいですが、インターネットやその車種専用の情報誌などを見てみると、同じように何か改造したり分解してみたという人が大勢いることが分かります。
そういった情報は貴重で、プロ専用の道具がなくても代用品で十分分解に至ることが見てとれます。
インテリアパネルを外すのに、傷つけずに作業するには100円ショップのこのグッズが便利であるとか、市販のLEDに少し手を加えてこんなところに装着したという体験談、インターネットオークションで買ってきた中古品を使ってメーターや電気系統の修理をやってみた等、参考になるものばかりです。
そういった分解のスキルは今後の工作や製作に非常に有用です。
まとめ
作ることだけでなく分解にも挑戦し、仕組みを学ぶことも楽しんでください。自分でできるようになれば、作業のハードルはぐっと下がります。